【ゼロからスタート正しい音読学習】やってみた感想と評価、効果とやり方などを紹介。
「ゼロからスタート正しい音読学習」は音読初心者にかなり寄り添った内容になっています。
音読の初心者の方はぜひこの本から初めても問題ないです。
5つのステップで事細かく分けられている点も、飽きにくい仕様になっています。
1セクション15回の音読なのでそこまで苦しくもないはず。
今回は「ゼロからスタート正しい音読学習」の感想と使い方について解説します。
目次
初心者に優しい丁寧な1冊
音読初心者でも音読しやすいように、メニューが事細かく分けられています。
・サイトトランスレーション
・リピート音読
・シャドーイング
・ナチュラルスピードリスニング
・仕上げクイズ
各セクションで同じ文を読む回数は合計18回(リスニング含む)。
音読特有の壁である”退屈”にはかなり対策されている1冊です。
そんな方はこの本から始めるのはありでしょう。
僕が使っていた音読パッケージよりもまだ初心者に寄り添った1冊だと思います。
最近の音読教材はほんと丁寧ですね。
(こんな感じ)
難易度(レベル)
単語・文法ともに中学レベルのものが多いです。
しかし厳密に中学レベルと定められていないので、たまに高校レベルのものが入ってきます。
いきなりわからない文法に出くわした方は少し混乱するかも。
音読教材でわからない文法に出くわすとそこで立ち止まってしまうんですよね。
「音読やるぞー!」ってやる気になっているのに、嫌な気持ちになってしまうのは大変もったいないです、
とは言え、意味のわからない文章を音読しても意味ないので(リンク音読の効果)、そういった場合は必ず文法を理解する必要があります。
以下の文章が理解できるかどうかで判断してください。
When you listen to music, do you know what notes are being played?
Some people have what is called, “perfect pitch”.
note:[名]音符
わからないのであれば文法を勉強するか、音読教材のレベルを落としましょう。
ぜったい音読(リンク)の方がかなり簡単です。
音読パッケージ初級はもう少しだけ簡単です。
文法書は中学レベルを抑えた後、English Grammarを使うといいでしょう。
やり方・5つのステップ
ゼロからスタート正しい音読学習は5つのステップで各セクションを音読していきます。
ステップ1:サイトトランスレーション
英文を一文よりもさらに細かく区切って理解していきます。
I had a strange dream/ last night. / In my dream, / I was falling.
ステップ1のサイトトランスレーションでは音読しません。
上のように区切った文を日本語で理解していきます。
CD音声は英語を読んだ後、日本語が流れます。
まずは「細かく区切った英語を日本語で瞬時に理解する」というトレーニングです。
僕としては英文の後に日本語が流れるというのがあまり好きではありません。
「英語は英語で理解する」という音読の原則を無視しているような気になっちゃいます。
サイトトランスレーションを計3回行います。
ステップ2:リピート音読
リピート音読ではステップ1の「/」ごとに区切った文書をリピートしていきます。
CD音声が流れた後に空白期間があり、そこで自分がリピートします。
この練習は大変有用ですね。
発音も真似できますし、テキストを見ないでリピートするのはリスニング力アップにもつながります。
テキストを見て3回、見ないで3回の計6回行います。
ステップ3:シャドーイング
シャドーイングは音読練習の基本。
流れるCD音声についていきながら読む練習です。
テキストを見ながら3回、テキストを見ないで3回の計6回練習です。
ステップ4:ナチュラルスピードリスニング
CD音声を普通にリスニングします。
サイトトランスレーションを含め、ここまで15回音声に触れているのでかなり聞こえるようになっています。
初心者の方にまず掴んでもらいたいのがこの「聞こえるようになる感覚」です。
英語がわかるんです。
音読をしまくった文だから当たり前かと思うかもしれませんが、この感覚が音読学習を継続させる秘訣です。
そのうち初見の文も聞こえるようになります。
ステップ5:仕上げクイズ
音読した文章の内容に関するクイズが出題されます。
ちゃんと内容を理解しているかの確認の問題です。
学校のテストやTOEICのリスニング問題といった感じ。
音読の本質ではないのでおまけ程度に考えるといいでしょう。
まとめ:挫折しにくい1冊
音読という行為自体に効果があるので、どの教材を選ぶかというのはそこまで重要ではありません。
教材選びで重要になってくる観点は、続けられる教材かということです。
そういった意味では「ゼロからスタート正しい音読学習」はいい1冊です。
この本で音読に挫折ということはなかなか起こらないでしょう。
音読教材で一番有名な音読パッケージはもう少し地味であり、やり込み量も多いです。
しかし、挫折して諦めてしまっては意味がありません。
まずは音読をやってみて音読とはどんなものかを掴むというのはすごく重要です。
そういった意味でも本書から始めるのはおすすめです。
「俺は挫折しないんだ!」ともう少し自信がある方は音読パッケージをおすすめします。