【英単語 勉強法】暗記のコツは”想起”にあり。思い出すことで記憶力が高まる。
英単語を覚えるコツは想起にあります。
想起というのは「思い出すこと」です。
物事を覚える方法は繰り返し読むことではなく、何度も思い出すことにあるのです。
今回はそんな英単語を覚える方法を解説します。
英単語を記憶する方法は”想起”にある
想起というのは「物事を思い出すこと」を意味します。
「あれなんだったけな〜。うーん…。」
と考え、閃いた時は“想起”をしたと言えます。
人間がモノゴトを覚える際に一番効果的なのは想起作業なのです。
英単語に限らず、勉強する際は必ずこの想起を意識してください。
勉強する際は、テスト効果を意識
「じゃあどうやって勉強すればいいの?」
想起と聞いても、実際どうやって勉強すればいいのかわかりません。
皆さんはこれまで想起作業をやってきたはずです。
そう、テストです。
覚えたい事柄に対して、テスト問題と同じようにテストするのです。
やっても効果が薄い勉強法は、何度もテキストを読み込む方法です。
「覚えるぞ〜!」と言って、教科書を眺めているだけの人がいますが、まず覚えられません。
想起、すなわちテスト方式が一番効果があるのですから。
これをテスト効果と言います。
単語帳の使い方
暗記したいことがあるのなら、必ずテスト効果がある勉強法かを意識してください。
例えば単語帳を使う際は基本的に、
「英単語を見る→日本語の答えを見る」
を繰り返すはずです。
この時、必ず想起(思い出すこと)を意識してください。
すぐに答えを見てはいけません!
「え〜、あれなんだったけなぁ…。もう少しでわかりそうなのに〜…。」
と想起作業をするのです。
結果として、考えても答えがわからない場合はみてもOKです。
でも10〜20秒くらいは思い出そうと考えてください。
答えがわからなくても、思い出そうとする作業自体に効果があります!
想起で脳のシナプスが繋がる
記憶というのは脳みその中の道路が繋がっていって強化されていくのです。
この道路をシナプスと言います。
シナプス(道)が出来上がると、記憶はスムーズに呼び起こされ、いわゆる「覚えている」という状態になるのです。
なんと、思い出そうとするだけでも、このシナプスが作られていくのです!
つまり最終的には答えを見ても、その過程で「う〜ん…」と悩むのは大変効果的なのです。
復習の期間を空けても問題なし!
僕のような勉強の習慣のない者に、さらなる朗報がありました。
それは、復習の期間を空けても問題ないということです。
記憶の観点で一番有名なのはエビングハウスの法則ですが、最新の研究では、決して次の日や一週間後の復習はマストではないのです。
むしろある程度時間が経った後に、再び想起することで強いシナプス(記憶)が作られるのです。
確かに、一日二日で覚えた記憶は一瞬で消えますが、長いスパンをかけて覚えたことはなかなか忘れません。
もちろん、繰り返すことは必要ですが、期間を空けて繰り返しても全然問題ないということです。
短い範囲を短期間で集中的にやるのが巷ではベターですが、広い範囲を長いスパンで繰り返した方がいいでしょう。
例えば、全12ページの問題集があります。
1週間ごとに3ページずつぐるぐる何度もやるよりも、12ページをひとまとめに1ヶ月の間ぐるぐる回した方がいいのです。
想起は英語学習全てに言えること
想起は英単語だけに限った話ではありません。
文法書をやる時や瞬間英作文の時も想起をした方が効果は何倍にもなります。
そもそも偏差値40で勉強の苦手な僕が、スラスラ覚えられたのは“想起”を意識したからです。
とにかく、見たり読んだりして覚えるのではなく、思い出す作業というのを意識していました。
それのいいトレーニングになったのが音読なのは言うまでもありません。
音読、あれほど効果があるのも納得です。
ぜひ皆さんも勉強する際は想起を意識し、今やっている勉強法に組み込んでみてください。
【参考図書】