「一億人の英文法」と「英文法パーフェクト講義」の違い。二つは、”読み物”と”練習用教材”。おすすめはどっち?
英文法パーフェクト講義は「一億人の英文法」の著者である大西先生の著書です。
NHKの「ラジオ英会話」というラジオ番組をコンパクトにまとめた一冊になっています。
英文法パーフェクト講義の特徴(一億人の英文法との違い)は以下の通り。
・音読練習ができる教材
・1日の分量が決められていて続けやすい
・毎日やれば文法を完璧にマスターできる
・音声がついているのでシャドーイングができる
・音声講座なので、頭に入ってきやすい
今回は英文法パーフェクト講義と一億人の英文法の違いについて解説します。
一億人の英文法と英文法パーフェクト講義の違い
一億人の英文法の練習用教材
英文法パーフェクト講義は、NHK講座の「ラジオ英会話」をコンパクトにまとめた一冊です。
著者は大西先生ですが、一億人の英文法とは直接関係はありません。
しかし、この本は「一億人の英文法」の練習教材として最適な一冊になっています。
一億人の英文法は、文法の知識がたくさん載っていますが、どうも音読練習には向かない教材です。
例文も飛び飛びで、短いものが多いです。
どちらかと言うと、一億人の英文法は、図解や説明を用いて文法の知識を習得することがメインだったのに対し、英文法パーフェクト講義は、「練習ありき」な教材です。
英語習得には、読むだけでなく音読練習が必須。
一億人の英文法は優れた一冊ですが、知識を身体に落とし込む点では少し使いづたかったのです。
一方、英文法パーフェクト講義は、音読や実践練習に重きを置いた一冊になっています。
各レッスンで身に付けたい文法知識に対し、毎回ダイアログ・例文が用意されています。
CD音声があるのも音読にプラス点。
さらに瞬間英作文のメニューもあるので、文法を身体に身につけたいならこちらがオススメ。
特に英語初心者は、一億人の英文法を読んでも理解しづらいし、読みにくいはずです。
英語は話してなんぼ。初めて理解することができます。
ゆっくり音読ですすめていく上で、初心者の方ほど、パーフェクト英文法がおすすめです。
1日15分!毎日の分量が決められている
英文法パーフェクト講義は、レッスンで区切られているので、毎日やるべき分量が決められています。
1日1レッスンと決めた場合、おおよそ15分もかかりません。
一億人の英文法であれば、何をどれだけ読むのかはその人次第。
全然終わる気がしないし、あれだけ分厚いと挫折者が多いのもうなづけます。
英文法パーフェクト講義は、分量が分けられているので、毎日続けやすい教材になっています。
知識、読み物としては一億人の英文法がイイ
ただし英語の範囲としての網羅性、詳しさは一億人の英文法の方が上です。
一つ一つの解説文も英文法パーフェクト講義の方が少なくなっています。
英文法パーフェクト講義は、同じ大西先生英語ですが、あくまで文法に特化している色が強いです。
一億人の英文法なら英語全体を取り扱ってくれています。
このように「ここだけを知りたい!」といった辞書的に使いたい時も、一億人の英文法の方が使いやすいです。
カラーを使った図解で説明してくれるので、上級者の方は一億人の英文法の方が理解も早いかもしれません。
さらっと通しで読む分に関しても、英文法パーフェクト講義は微妙です。
ダイアログ・例文中心なので、一億人の英文法に比べ、簡素な作りではあります。
単なる読み物としてなら一億人の英文法より、さらに眠いかもしれません。
おすすめは両方使えばいい
・単に知識をサッと得たい方
・がっつり練習して使えるように練習したい方
と目的別に選ぶといいでしょう。
しかし、ベストは両方使うことです。
コツコツと英文法パーフェクト講義をすすめつつ、並行して一億人の英文法をすすめていくのが一番いいです。
そもそも一億人の英文法は始めから最後まで全部をがっちり読む必要なんてありません。
辞書的に使うのも全然ありです。
しかし、一億人の英文法は音読教材としてはかなり使いづらいので、初心者はそれだけだと厳しいのも事実。
一億人の英文法の知識を身につける練習教材として、英文法パーフェクト講義を用いるといいでしょう。
どちらがいいとは言い難いです。
毎日15分、英文法パーフェクト講義を進めつつ、読める範囲で一億人の英文法を読んでいくのがいいでしょう。
一億人の英文法を読み進めつつ、英文法パーフェクト講義をやっていくのもOKです。
もちろんどちらか片方だけでも十分効果はあります。
大西先生の英語教材にハズレはありません。
使用目的に合わせて、教材をお選びください。