【ハートで感じる英文法とTOEIC】スコアアップには繋がるが、即効性はない。音読が必要。
ハートで感じる英文法はTOEICの点数を上げるために読む本ではありません。
結果としてスコアアップには繋がりますが、TOEIC目的であれば他にもっといい教材があります。
しかし僕は全英語学習者にこのハートで覚える英文法を読んでもらいたいです。
今回はハートで覚える英文法とTOEICの相性について書いていきます。
英語をイメージや感覚で学習する本
ハートで覚える英文法は英語をイメージで覚える本です。
通常学校で習う英語は、文法のルールや構文を暗記することで覚えていきますが、ハートで覚える英文法では「ネイティブの感覚」について学びます。
ネイティブがその単語や文法を使う時、一体どういった意図があるのかということです。
僕が一番勉強になったのは“that”という単語です。
thatと聞くと基本は「あれ」ですよね。
ですがこのthatは色んな使われ方をするので、混乱を招きやすい単語の1つです。
例
・I think that he is a good boy.(彼はいい少年だと思うよ)
・It is good that you come home.(あなたが家に来るのはいいことだ)
このthatは「あれ」ではないですよね。
文法知識としてはそう習います。
しかし、そんな面倒な覚え方も必要ないのです。
ネイティブのthatの感覚は「指し示す」なのです。
まずは基本から。
Look at that girl.(あそこの女の子を見て)
これは「指し示す」の感覚がわかりやすいですね。
いつも使っている「あれ」に近いです。
I think that や I believe that のthatは「指し示す」が延長して、「導く」というイメージになっていきます。
I think (私は思うの)と言って、thatを使い、今から言う「私の考え」に聞き手を導いているのです。
It is good that you come home.
上の文も
It is goodの後にthatを用い、「それはいいことだよ」と今から言うことをthatで「想像してね」と導いているのです。
これでthatに対し「指し示す」、「導く」というわかりやすイメージが持てます。
いちいちこんな面倒なこと考えなくてよくなるのです。
ハートで感じる英文法はこのような感じで、英語をイメージとして学ぶことができるのです。
【さらに詳しい効果はこちら】
TOEICのスコアがアップしたのは、結果として英語力が上がったから
ハートで感じる英文法が、僕のTOEICスコアアップの一役を担ってくれたのは言うまでもありません。
ただハートで感じる英文法が直接TOEICの点数がアップしてくれる教材かと言うと、答えはNOです。
あくまでも英語力をアップするための教材であり、TOEIC対策本ではありません。
今すぐTOEICの点数を上げたいのであれば遠回りなのでやめておいたほうがいいでしょう。
それでも僕はハートで感じる英文法をすすめたい
TOEICのスコアに対し、即効性がないだけで結果として点数が上がることは間違い無いでしょう。
そもそもTOEICは英語力を測るツールにすぎません。
対策なんてしなくても、英語力を上げれば自然と点数は上がります。
現に僕が対策に費やした期間は1ヶ月もありません。
そう言った意味で言うならば、ハートで感じる英文法は英語力アップにかなり効果があります。
文法や英語特有の微妙なニュアンスをイメージや感覚で覚えるので、記憶力が全く異なってきます。
関係代名詞や分詞構文といった文法用語を僕は一切覚えていません。
ハートで感じる英文法はそれを可能にしてくれるのです。
ゴリゴリの暗記なしでもイメージで覚えているから、すんなりと文章が読めるようになります。
英語を読んでいる最中に、
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=英語苦手くん] えーっとこれは不定詞の形容詞用法だから〜[/speech_bubble]
なんて一切考えなくてよくなります。
使い方・学習法
特にこれといった使い方はありません。
ハートで感じる英文法はあくまでも読み物。
パラパラと読むだけでも十分新たな発見があるでしょう。
文法勉強中の中学生はもちろん、ある程度英語を知っている方のほうが驚きが大きい一冊だと思います。
音読して始めて身になる
会話やテストといった実践でスラスラと使えるにするには、読むだけでも不十分です。
知識として知っていることは使えることと同じではありません。
パッとイメージできるようになるには音読が必須です。
ハートで感じる英文法そのものを音読するのではなく、他の音読教材を音読する中で身につけていきます。
音読している最中、本書で学んだ文法に出会うたびに自然とイメージや感覚を思い出すのです。
これが復習練習となり、そのうち無意識に感じられるよう身についていきます。
まさにスポーツと同じイメージです。
音読教材は中学レベルのものでもなんでも構いません。
できれば簡単な方が音読しやすいですが、自分にあったレベルのもので十分でしょう。
おすすめは断然音読パッケージです。
英語上級者であろうと、音読初心者であるのであれば、絶対ここから始めるべきです。
音読は簡単な文でも、十分英語回路作成には役立ちます。
(英語を英語で理解する回路のこと)
むしろ簡単な方が英語回路を作成しやすいでしょう。
ハートで感じる英文法とTOEICの解説は以上です。
ぜひ手にとってほしい1冊です。
⇒【簡単に勉強を始める方法】
【ハートで感じる英文法:続編】