音読パッケージは効果なしではない。中学生レベルが完璧に。500時間やってみた感想
「音読なんて効果あるの?」
英語学習者の多くが抱く疑問だと思います。
結論、音読には絶大な効果があるので信じて継続してください。
しかし一筋縄にはいかないのも事実。
1冊目をやり終えた当時、僕は待を膨らませ、憧れの海外YouTubeチャンネルや英語ニュースサイトをみてみました。
そこで待っていたのは、
「え、全然聞き取れねえ……..。嘘だろ……..。」
あれから数ヶ月が経ちました。
TOEIC900点を取ることができた現在の僕の視点から、音読パッケージの効果について書いていきます。
目次
音読パッケージをやったからといって、英語ができるようにはならない
はっきりと申し上げますが、音読パッケージを一冊やったからと言って英語ができるようにはなりません。
という期待していると、無残に砕け散ることになります。
(当時の僕です)
しかし、今考えるとそれも当たり前。
当時の僕が甘すぎでした。
「素振りを100回したのに、ホームランが打てない!」
と言っているようなものです。
ぶっちゃけ、TOEIC900点の今でもyoutubeは字幕なしでは難しいですし、ニュースサイトも時々単語を調べながら読んでいます。
そのような高いレベルのことをたかが英語教材一冊やり終えただけで夢に見ていたのです。
音読パッケージで確実に力はつく
しかし、音読パッケージで英語の力がついているのは事実です。
これは断言できます。
音読パッケージで英語の力はアップします。
音読パッケージ初級をやり終えたならば、中学英語は完璧になっています。
ただその頃の成長は、ほぼ実感できません。
英語は初学者であるほど、上達が実感できません。
それでも大丈夫。
僕がTOIEC900店までこれたは、音読パッケージのおかげで断言できます。
もっというと、僕の人生、ほぼ音読しかしていません。
音読パッケージで中学レベルが完璧に
当時の僕は、中学レベルからやり直し!
私の実体験を元に話をします。
私は職業高校出身で進学校ではありません。
大学受験はもちろんしておりませんし、高校受験すらほぼしていない人間でした。
英語を再び学ぶにあたっては中学生レベルからやり直しです。
そんな私はまず最初に選んだ教材こそが、まさにこの音読パッケージなのです。
簡単な文法書と同時にこの音読パッケージを毎日やり進めました。
3ヶ月かけて音読パッケージを100周
3ヶ月かけて、全パッセージ(英文)を計100周しました。
そして前述の通り、「全然効果ねえじゃねえか!」とキレたわけです。
「このまま終わってたまるか!」と、次に踏んだステップは、高校生用教材です。つまり大学受験用の教材に手を出したのです。
普通に考えるとアホですよね。
音読パッケージ一冊をやっただけで中学の英語の内容をわかった気になり、高校レベルへと進むのですから…。
しかし、音読パッケージを終えて大学受験用のテキストに挑むと、すんなり理解できるようになっていました。
(当時はそれがすごいことだと思っていませんでした。)
独学で、分詞構文や仮定形など高校英語をすんなり理解できたのです。
絶対にそれは、音読パッケージで英語の基礎力がついていたからです。
この時点で僕の中に、音読で得られる特有の「英語回路」が脳にできていたのでしょう。
【音読 徹底解説記事】
音読パッケージに即効性はない
今断言できるのは、音読パッケージに即効性はありません。
音読パッケージを一冊やり終えたからといって、
とは絶対なりません。
だから、皆さんも焦らないで欲しいのです。
「自分のやり方が間違っていたのでは?」
「自分には英語の才能がないのでは?」
「練習量が足りないのでは?」
そんなことは決してありません。
音読パッケージ一冊だけでは成長が実感できないので、不安に思わず、どんどん次に行きましょう。
音読パッケージに限った話ではなく、音読ひいては英語学習というものがものすごく成長の感じにくい活動なのです。
指数関数のように、初期であればあるほど成長を実感しにくいです。
確実に言えるのは、頑張って音読本を1冊やり終えると、そのあとの英語学習がスイスイ進みます。
一般道から高速道路へ移った感覚です。
音読パッケージは英語学習において高速道路へのインターチェンジなのです。
つまり、音読パッケージを1冊やり終えて初めて英語学習が始まると言えるのです。
音読パッケージのやり方・進め方
音読パッケージはサイクル回し(サイクル法)というやり方で進めていきます。
例:1周目
・テキストを見ながら復唱 5回
・音読 15回
・シャドーイング 5回
・テキストを見ないで復唱 5回
計30回これが1つの文章に対する1周目の回数です。
2周目以降は1周目の数を減らしていきます。
例:2周目
・テキストを見ながら復唱 3回
・音読 10回
・テキストをみないで復唱4回
・シャドーイング3回
計20回です。
これを4〜6周し、計100回を目指します。
ただし数はあくまでも目安であり、個人で調整してOK。
合計70周でも80周でも構いません。
音読クリアの目安は、テキストを見ないシャドーイングが完璧にできることです。
(シャドーイングとは、音声に合わせて、少しテンポ遅らせて音読することです)
初心者の方は、まず100周を目標にやるといいでしょう。
以上のやり方を、サイクル回しと言います。
⇒【サイクル回しのやり方】
一冊やり終えるのにかかる時間
音読パッケージを初めてやり終えるのにかかる時間はおおよそ100時間。
僕は何もわからなかったし、要領が悪いほうなのでかかり過ぎかもしれませんが、それほどみておくといいでしょう。
1日1時間で3ヶ月。
1日3時間で1ヶ月で終わります。
100周するのでこれくらいかかりますが、毎日少しずつしていると案外あっという間に終わります。
今ここで音読に時間をかけるかかけないかで、この後の英語人生が大きく変わります。
英文回路作成の土台づくりなのでとにかく時間がかかるのです。
一朝一夕にはいきません。
1周目は吐きそうになるので気をつける
音読習慣のない方にとって、初めての音読は地獄です。
めちゃくちゃ退屈でつまらない苦行です。
特に1周目は、初めて見る文ということもあり、挫折しかけます。
それでもなんとかして1周目はやり遂げでください!
音読パッケージは、2周目は以降が本当に楽になります。
読むスピードが早まるし、回数も徐々に減っていくからです。
まずは1周目。
ここからだけは逃げてはいけません。
音読パッケージは”挫折者”が多いのも事実
僕も死ぬほどお世話になった音読パッケージ。
本音を言えば、誰が使ってもおすすめな教材というわけではありません。
実際、僕の周りの学習者でも音読パッケージをやり切れない方がちらほらいました。
レベルや進め方によっては、当然合わない人もいます。(現に僕は2回挫折しています涙)
やりきった人が「音読パッケージはすごい!」というのは、当たり前です。
そういうやり切れなかった方の意見に目を向けるのは一つ大事だと思い、色々聞いてみました。
僕自身が期間をあけて2回挫折しているので、気持ちがよくわかります。
・初級にはしては難しい!
・一周するのに長い
・説明が少しわかりにくい!
・文章量が多い!
具体的には上記の理由が、挫折の原因として多い感じです。
もし使って見て「なんか違うな..」と感じたら、無理せず早々に教材を変えるのもアリだと思います。
音読で大事なのは、英文を読むことなので、何も音読パッケージじゃないと成長しないわけはありません。
それよりも無理して続けて英語が嫌になり、挫折する方を避けたいです。
音読教材選びで重要なポイントは、
・自分のレベルにあった教材を選ぶこと
・自分にあった分量のものを選ぶこと
・自分でも退屈を感じにくいカラーのものを選ぶこと
以上になります。
ダメなら数冊トライして見てください。自分にあったいい教材が見つかるはずです。
一応、僕の方でも、「音読の効果を最大限に引き出す」「音読を毎日続けやすいようにする」をテーマにした音読本を作りました。
(スマホ画面↓)
音読パッケージよりも易しいのでよかったら使ってみてください。
紹介文に「音読による効果」を書いたので、音読に興味がある方はぜひ目を通して欲しいです。
⇒【音読教材 初級】
⇒【音読教材 中級】
音読パッケージシリーズ
初級
僕が一番おすすめしているのもこの初級。
レベルは中学生英語。
中学の内容を抑えた方なら余裕で挑むことができます。
とにかく全英語学習者はここから始めてほしいです。中級
中級のレベルは英検2級。
つまり高一から高二程度となっています。
とは言うものの、 文章の内容は初級より簡単では?と思うものもちらほらありました。
初級と組み合わせて自分をいじめ抜いた一冊です。
英語に自信がある人はここから始めてもOK。
なんと音読パッケージ中級は絶版になってしまいました。
価格が高騰しているのであえて選ぶ必要はありません。
高校レベルの英文が載っている教材であれば構いませんので、他ので代用しましょう。
⇒【中級 音読教材】
上級
速単上級は難易度は英検準一を想定。
まあ難しいです。笑
しかし順序を追ってやれば、たどり着く頃には簡単になっています。
瞬間英作文と音読パッケージ、どちらから先に始めるべきか
瞬間英作文とよくセットで語られる教材が、「瞬間英作文」です。
著者は音読パッケージと同じ森沢洋介氏です。
森沢洋介氏が提唱した「英語上達完全マップ」という英語学習の道筋で、この2冊が紹介されています。
瞬間英作文は、英語を話すための教材です。
英会話のイメージに近いです。
音読パッケージは英語をただひたすら音読するのに対し、瞬間英作文は英語を自分で考えてポンポン話していくトレーニングをします。
音読パッケージと瞬間英作文の両方をやるのがベストです。
両書の著者である森沢洋介氏も、「音読パッケージと瞬間英作文は両輪である」というふうにおっしゃっています。
瞬間英作文の位置付けとしては、
音読パッケージで身体に蓄積した英語を、瞬間英作文で行うアウトプットにより完璧に使えるようにする
このような感じです。
ただし、いきなり音読パッケージと瞬間英作文の両方を始めるのは困難です。
音読だけでも大変なのに瞬間英作文をセットで行うとなるとなかなか続きません。
ですので、初心者の方はまず音読パッケージだけでOKです。
慣れてきて余裕が出てきたら、瞬間英作文を並行してやって行きましょう。
音読パッケージをやりきって、その後に瞬間英作文にトライするのでも構いません。
並行してやるといい教材
余裕がある方はぜひ発音も一緒に練習しましょう。
発音のおすすめは「英語耳」一択です。
発音学習は時期が早ければ早いほど特になります。
特に音読初期の頃は、まだ音読の回数を積み重ねていないので、下手な発音の癖がついていません。
また、発音練習をした後に音読することで、発音の復習ができるのです。
初期の音読をやり込む時期に、発音を並行してやることで、発音も同時に身に付けることができます。
(音読パッケージの前でもOK)
発音は英語学習をする上で必ず通る道です。
始めにやっておくほど大きなアドバンテージとなります。
ちなみに僕が使っていたのは英語耳です。
フォニックスでも練習できますが、発音記号を覚えた方が圧倒的に特なので英語耳をオススメします。
発音を練習するのは余裕のある方でOKです。
あれもこれもと大変になって、勉強自体をやめてしまうのだけは避けてください。
音読パッケージの効果についての解説は以上です。
音読パッケージは必ず効果があります。
やっている最中は効果は実感しにくいですが、英語学習とはそのようなものです。
諦めずにコツコツ継続しましょう。
頑張ってください!