【ハートで感じる英文法】もっと早く知りたかった1冊!使い方や効果、感想などを解説!
ハートで感じる英文法では、英文を規則やルールではなく「ハートで感じる」という体験が得られます。
英文を難しい論理ではなく、感覚で覚える1冊。
結論から言って、
そう言える一冊です。
今回はそんなハートで感じる英文法について解説します。
決定版が出版
内容の説明に入る前に、ハートで感じる英文法の種類について軽く解説します。
ハートで感じる英文の決定版は、以下の2冊が合わさった本になります。
上の2冊は絶版になっています。
ハートで感じる英文法の決定版の内容は、上の2冊と変わりません。
もともと持っている方は買う必要はないでしょう。
今から買う人は決定版で問題なしです。
2冊分が1冊の本に入っています。
ハートで感じる英文法 会話編
ハートで感じる英文法には、ノーマルなものと会話編があります。
(決定版には両方ついています)
会話編といいつつ、そこまで会話のみに特化した内容ではありません。
単純にハートで感じる英文法の続編(2冊目)と捉えてよいでしょう。
1冊目と同様、文法に関する話が多く、会話というより単に取り扱う文法の項目が変わっただけといった感じです。
テスト対策だけでなく、英会話やビジネスなど実際に英語を使うための文法を知りたいという方に特にオススメの1冊です。
決定版が高くても迷っているという方は、中古本がクソやすい第1作から読んでみるといいかもしれません。
イメージ、呼吸で覚える
ハートで覚える英文法決定版の内容は以下の通りになっています。
これだけ見てもピンときませんね。笑
[目次]
英語の正しい「感じ方」
■PART I
LESSON 1 「イメージでつかむ」前置詞の世界
LESSON 2 the は「1つに決まる」
LESSON 3 「導く」that のキモチ
LESSON 4 「迫ってくる」現在完了
LESSON 5 「躍動する」進行形
LESSON 6 すべての-ing は躍動する
LESSON 7 未来形なんてない
LESSON 8 助動詞のDNA
LESSON 9 過去形が「過去じゃない」とき
LESSON 10 仮定法を乗り越えろ
LESSON 11 英単語もイメージだ
LESSON 12 「文の形」にも感覚がある
■PART II
LESSON 1 to 不定詞 ―ことばをつくす―
LESSON 2 if ―プレッシャ―をかける―
LESSON 3 知覚構文 ―なめらかに語る―
LESSON 4 倒置 ―感情を乗せる―
LESSON 5 否定 ―オブラ―トにつつむ―
LESSON 6 時制の一致 ―感じたままに報告する―
LESSON 7 「とき」の感覚 ―臨場感を与える―
LESSON 8 some & any ―正確にあらわす―
LESSON 9 可算・不可算 ―繊細に表現する―
LESSON 10 疑問詞・関係詞 ―的確に質問する―
LESSON 11 使役構文 ―人間関係をふまえる―
LESSON 12 up & down ―自分の感性に従う―
おわりに
ハートで覚える英文法の特徴は、「ハートで感じる」ということです。
英語はあくまでも言語であり、人間が話す言葉。
そこには人の感覚があり、思考があります。
対して僕らが今までやってきた英語学習や英文解釈や文法の規則など、ある種英文をルールをはめて考えるやり方です。
それはそれでいいのですが、どうしても微妙なニュアンスや感覚がわからないのも事実です。
ハートで感じる英文法はそんな僕らに対し、ネイティブの感覚やイメージを教えてくれる一冊なのです。
ネイティブのイメージと感覚 “on”
onという前置詞を例に解説します。
onは「〜の上に乗っている」というふうに習ったと思います。
これに対しハートで感じる英文法のonは、「〜の上に乗っかっている」に加えて、「接触」というイメージから広げて考えていきます。
on「接触」から広がるイメージ
・接触
・線上
・圧力
例えば「線上」
It’s on the Chiyoda line.(それは千代田線だよ)
鉄道路線を線とみなし、その線に接触しているのは容易に想像がつくと思います。
続いて「圧力」
She has a lot on her mind (彼女はたくさんのことで悩んでいる)
「たくさんのもの」がher mind(彼女の心)にonの圧力でのしかかっているのをイメージしてください。
単に「〜の上に乗っかっている」というだけでないことがわかります。
いやー、ほんとわかりやすいですね。
一億人の英文法との違い
ハートで感じる英文法は、一億人の英文法よりもかなり前に出版された本です。
著者は一億人の英文と同じであり、「ネイティブの感覚」という点でも一貫しています。
違いとしては、扱っている項目が少ない分、1つ1つに対する解説が詳しいです。
よりネイティブの感覚が鮮明に伝わってきます。
これを読んだ後に一億人の英文法を読めば、かなりすんなりと入っていけると思います。
ただ、一億人の英文法の続編として読むほうがいいでしょう。
割と理解しにくい例文もちらほらありますし、一億人の英文法の方が1つ1つは簡単だからです。
セットで読んでネイティブ感覚で夢想してほしいですね。
使い方・学習法
使い方はそんなにかしこったことはしません。
単純に読み物として読むのがいいでしょう。
それだけでも十分効果は期待できます。
ただ欲を言えば、身につけるための一番の方法は音読です。
結局、第2言語は音読しないことには身につけられません。
本書を読み、他の音読教材をやっている時にネイティブの感覚を意識するのが一番いい方法です。
(自然と浮かんできます)
評価と感想
一億人の英文法の大ファンの僕からすると必読の一冊ですね。
英語の点数上がるどうこうの前に、普通に英語が好きになると思います。
「ネイティブの感覚」をほんと味わってもらいたいです。
「英語って簡単じゃん!」しばらくするとほんとにそう思えてくるんです。
なんで学校英語はあんなに難しかったのだろうか…。
ガチガチにやる問題集でもないですし、軽く雑誌や小説を買うくらいの気持ちで取り組める1冊です。
こういうのはパラパラと適当に読めばいいんですよ。
TOEICに効果はあるのか
みなさんが一番疑問に思うところである「TOEICに効果はあるのか」問題。
結論から言って、あります。
なぜなら英語力が上がるからです。
文法の力がグンと一気に上がるので必然と英語力が上がり、TOEICの点数も上がるでしょう。
ただしTOEIC対策本ではないので即効性は全くありません。
TOEICの点数をすぐにでも直接あげたいのなら、TOEICの問題集をするべきです。
ハートで感じる英文法は、あくまで英語力を上げる本です。
結果として、TOEICの点数が上がるというだけです。
と言っても、TOEIC対策含めみなさんに読んでほしいのが本音です…。
⇒【TOEICとの相性を考えてみた(ハートで感じる英文法)】
ハートで感じる英文法の解説は以上です。
【まとめ記事】